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体験に基づいたSM(ソフト)の官能小説と雑記
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可奈は言われるまま、私から目をそらさずボタンを一つずつ外すと、上着を近くの椅子に掛けた。

カチッとしたシルエットの上着を脱ぐと、胸元が大きく開いた女性らしい曲線のスタッズ付黒ワンピースが露になる。

可奈は少しかがみ、手を交差させるようにしてワンピースの裾を持ち、ゆっくりと上げていった。細いけれどもО脚気味の足が、彼女の性格に反した隙のように見え、妙にそそられた。

ワンピースの裾が膝上にあがり、太ももの半分を超えた辺りで、サスペンダータイプのストッキングが見えた。可奈の手が止まり、伺うような、迷いを含んだ目をする。

私は黙ったまま頷いた。可奈は安心したように軽く息を吐き、再びワンピースを上げ始めた。淡い紫色のレース付ショーツが見える。

そろそろと裾をあげ続けると、続いて女性らしい適度な肉付きのウエストが見えた。

ウエストに自信がないのか、裾をあげる可奈の手が少し早まる。脱ぎ始めてから一番早い場所だった。ショーツとそろいのブラジャーが露になった。

再び、可奈は手を止めた。そして息を吐くとまた、手を動かし始めた。裾が肩の位置まで上がると、可奈は一気にワンピースを脱ぎ、椅子に掛けた。

ワンピースを脱ぐと、髪の乱れを慌てて直し、可奈は再びこちらを向いた。

「そこまででいい。よく見せて」

可奈は手で体を隠すような事はしなかった。どちらかというと、見られる事で自分の気持ちを高めているような様子だった。

恍惚とした表情をしながら、遠くを見るような目でこちらを見ては、軽く目をつむり、また開けて見る。

何かを確かめるように、それを繰り返していた。自分を取り巻く空気を、残らず味わおうとしているように、大きく呼吸をしている。

私は可奈をそのまま立たせておくことにした。指示しなくとも、今の彼女は十分、露出の刺激を味わっている様子だったからだ。

私はそのまま、彼女を見つめ続けていた。
世はGW。静かな場所が好きな人間にとって、GWでの外出は、休むどころか普段より疲れることになる。

店に入ろうとしても込んでいるし、買い物をしようとしても自分のペースで見て回れない。そういうわけで、私は連休になると家にこもることが多くなった。

TVの情報番組では、GWに行きたい場所や、贅沢な食事などが特集されているが、贅沢という言葉を聞いて連想するのはやはり、食事や装飾品など高価な物を購入したり、楽しんだりすることなのだろうか。

私にとって贅沢とは、時間を無駄にすることだ。何もせずに過ごす。ただそれだけである。日ごろ10分で済ませる食事を2時間かける。料理を無駄に長く時間を掛けて作る。

そして食後に飲むコーヒーを、これまたゆっくり何杯も飲む。

普段、時間に追われ、時間を無駄にしないよう努めている者にとって、時間を無駄にすることほど贅沢なものはないのである。

せっかくの休日だからといって、平日には出来ない事をして平日以上に時間に追われることになるよりも、たまには時間を無駄にするという大人ならではの贅沢を存分に味わうのはどうだろうか。
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