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体験に基づいたSM(ソフト)の官能小説と雑記
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指先で恥部を触ってはいるが、その手つきは遠慮がちだ。

「いつもそんなにぎこちないわけないよね?」

「…ん。やっぱり恥ずかしいよ、こんなこと…」

「彼氏の前ではオナニーしないの?」

「フツー、しないでしょ」

可奈は手を止め、拗ねるように言った。

「それはそうだ。ほら、手は休まない。ちゃんと集中して」

可奈は再び手を動かし始めた。

「で、今、気持ちいい?」

「…気持ち…悪く…はない…」

「オナニー見られるって、どんな感じなの?」

可奈は夢を見ているようなトロンとした表情をしたのち、静かに目を閉じた。

「…体が熱い…頭がぼーっとして…」

「興奮してるんだ」

「…ん…」

「――いいね。そのまま続けて」

可奈は頷き、目を閉じたまま、慣れない手つきで自慰を続けた。

しばらくぎこちなさが残っていたが、徐々に指の動きが滑らかになっていく。

「はァ…ハァ…」

中指と人差し指を軽くまげ、指先で花弁をまさぐるたび吐息を漏らす。

そして吐息を漏らすと、私の様子が気になるのか、少し目を開けて私を見る。

私が軽く頷くと、可奈は安心したように自慰を続けた。

そういったやり取りを数回繰り返すうち、可奈は自分の世界に没頭していった。

徐々に荒くなる呼吸に合わせるように、指先の動きも激しさを増していく。

最初はたまに聞こえた愛液の音もクチュクチュと響き続け、指先が激しく動くさまを伝えていた。

私は何も言わず、可奈の姿を視姦する。

可奈の呼吸が激しくなるにつれ、私の呼吸も荒くなっていった。

可奈は軽く屈んだような姿勢になり、上半身を上下に揺らしはじめた。

性感の波が高まると胸を開き、顔をあげ、顎を突き出すようにして、半開きの唇で天を仰ぐ。

そして波がすこし収まると、また俯いて指先に集中する。

「はっ…あ…うん…はぁ」

しばらくそういった行動を繰り返すうち、可奈の体が強張りはじめ、呼吸のペースが変わり始める。

「んんっ…」

搾り出すような声と共に、体が大きく揺れ、可奈は座ったまま上体を崩す。

「はぁ…はぁ…はァ…」

荒い呼吸音が室内に響き渡り、可奈の体がピクピクと痙攣するように脈打つのを見て、私は我にかえった。

いつの間にか身を乗り出し、両拳を膝の上で固く握り締めていた。

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都内在住。体験に基づいたSM小説と雑記のブログ。


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