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体験に基づいたSM(ソフト)の官能小説と雑記
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可奈は言われるまま、私から目をそらさずボタンを一つずつ外すと、上着を近くの椅子に掛けた。

カチッとしたシルエットの上着を脱ぐと、胸元が大きく開いた女性らしい曲線のスタッズ付黒ワンピースが露になる。

可奈は少しかがみ、手を交差させるようにしてワンピースの裾を持ち、ゆっくりと上げていった。細いけれどもО脚気味の足が、彼女の性格に反した隙のように見え、妙にそそられた。

ワンピースの裾が膝上にあがり、太ももの半分を超えた辺りで、サスペンダータイプのストッキングが見えた。可奈の手が止まり、伺うような、迷いを含んだ目をする。

私は黙ったまま頷いた。可奈は安心したように軽く息を吐き、再びワンピースを上げ始めた。淡い紫色のレース付ショーツが見える。

そろそろと裾をあげ続けると、続いて女性らしい適度な肉付きのウエストが見えた。

ウエストに自信がないのか、裾をあげる可奈の手が少し早まる。脱ぎ始めてから一番早い場所だった。ショーツとそろいのブラジャーが露になった。

再び、可奈は手を止めた。そして息を吐くとまた、手を動かし始めた。裾が肩の位置まで上がると、可奈は一気にワンピースを脱ぎ、椅子に掛けた。

ワンピースを脱ぐと、髪の乱れを慌てて直し、可奈は再びこちらを向いた。

「そこまででいい。よく見せて」

可奈は手で体を隠すような事はしなかった。どちらかというと、見られる事で自分の気持ちを高めているような様子だった。

恍惚とした表情をしながら、遠くを見るような目でこちらを見ては、軽く目をつむり、また開けて見る。

何かを確かめるように、それを繰り返していた。自分を取り巻く空気を、残らず味わおうとしているように、大きく呼吸をしている。

私は可奈をそのまま立たせておくことにした。指示しなくとも、今の彼女は十分、露出の刺激を味わっている様子だったからだ。

私はそのまま、彼女を見つめ続けていた。

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